2016年7月 Archives

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公益財団法人 全国高等学校体育連盟

研究部長  庄司一也

 

  

 

 

 平成28年4月から公益財団法人全国高等学校体育連盟研究部長を務めることになりました。研究部として本連盟がかかえる高校生のスポーツ活動における課題解決を図ると共に、年に一度の研究大会等をさらに充実させ、生徒の健全育成に寄与してまいりたいと考えております。

 本年1月14日・15日に宮城県仙台市の仙台国際センターで開催されました第50回全国高等学校体育連盟研究大会は、「スポーツの底力ここにあり」のテーマで、50回の記念すべき節目の大会として盛会に終了できました。宮城県をはじめ関係の皆さまにあらためて感謝申し上げます。特にサブテーマ「ありがとう!復興から無限の可能性へ」のとおり、宮城県をはじめとした東北地方各県の復興への力強い取り組みと、震災を機に高校生がスポーツを通して学び身につけた力などにより、たくましく着実に復興への道を歩んできていることを強く感じました。

大会では、活性化委員会からの報告「研究大会50年のあゆみ」の発表から研究部の半世紀にわたる歴史を振り返ることができ、時代背景に応じて研究部が取り組んできた課題が移り変わってきた一方で、50年間変わらない課題もあることがわかりました。この報告を受けた課題研究では、150名を超える部員を抱えるサッカーの強豪校において、部員が7つの専門委員会に所属して主体的活動を行うことにより強化と育成ともに成果あげていることが発表され、今後の部活動の現場にフィードバックできる大きな可能性を感じることができました。

分科会発表では各分科会3本、計9本の例年にも増して内容の充実した研究が発表され、スポーツ庁の髙橋修一教科調査官からの全体講評、さらに、東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長による講演など、内容の濃い有意義な研究大会となりました。

さて、第51回研究大会は、スポーツ庁はじめ富山県関係各位のご後援を頂戴しながら、平成29年1月12日・13日に富山国際会議場で開催する予定です。「羽ばたけ世界へ!未来のアスリートたち」を大会主題とし、富山県及び北海道の課題研究の発表と共に、3分科会で日ごろの研究の成果を発表していただきます。発表者各位におかれましては周到に準備を進めていただき、大会ではすばらしい研究発表をしていただけるものと期待しております。

 ところで、間近に迫った、リオデジャネイロオリンピック向け代表選手が次々に決定しているところですが、その先の東京オリンピック・パラリンピックにおいても高校生アスリートが世界に挑戦する機会を得られるよう、全国高体連研究部としても競技力向上にさらに寄与したいと思います。全国研究大会にも各専門部及び各県の指導体制や育成の工夫等が報告されているとおり、ジュニアの育成による競技人口の増加、トップアスリート育成による競技力向上、そして競技者から生涯スポーツへの普及と、スポーツを通した心身ともに健康で心豊かな日本人の育成に、多くの指導者が関心を持ち、そして積極的に関わっていただいているところです。高校生の健全育成の場としてスポーツを活用し、生徒が個性を伸ばし、自己を鍛え、よりたくましく生きる力を身に付け、人間性を高めることができるようご指導いただいております全国各地の指導者の皆さまとともに、研究部としての活動をさらに充実・発展させてまいりたいと存じます。

 結びに、各地区高体連のさらなる発展、各専門部における各種大会に向けた部活動の充実を心より祈念し、ご挨拶とさせていただきます。